親知らずの移植

 むし歯や歯周病で歯を失ってしまった場合,入れ歯やブリッジ,インプラントといった人工の歯で補わなければなりません.

 しかし,どんなに優れた入れ歯やブリッジ,インプラントでも本来持つ歯にはかないません.人工物では,ミクロのすき間ができてしまったり,生体にとって異物であることは変わらないからです.

 そこで,無くなってしまった歯を補うために歯の移植という方法があります.移植には,自分の歯を移植する「自家移植(じかいしょく)」と他人の歯を移植する「他家移植(たかいしょく)」があります.

 他家移植は,他人の歯を移植するため,移植される側と移植する側の遺伝子情報が異なります.したがって,適合検査を受ける必要があり成功率もあまり高くありません.

 一方で,自家移植は自分の歯を移植するので,移植される側と移植する側の遺伝子情報も同じであるため,生体にとってもなじみやすく成功率が高くなっております.

 歯の移植は,ここ10年で急速に進歩しており,施設によっても異なりますが,成功率は90%を越えるところが多くなってきています.

 歯の自家移植に,多く使われる歯として親知らず(第3大臼歯)が用いられます.

 このように親知らずは,抜歯すると腫れるとか,むし歯になりやすいというだけでなく有効利用も可能です.ですから,抜歯する際には,今後移植の可能性がないかなども含めて検討した後に抜歯することをお勧めします.

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