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2006年02月16日

顎関節症の症状:かみ合わせの変化

 顎関節は,上下の顎の3次元的な位置関係に影響をあたえます.したがって,顎関節症などによって一時的にかみ合わせの位置が変化したり,顎関節症の長期的な影響によって顎関節を構成する骨の形態が変化し,かみ合わせが変化することがあります.

 逆に,親知らずの萌出や虫歯治療の詰め物(インレーやクラウンなど)によってかみ合わせが変化し,かみ合わせの変化と顎関節症が発症する場合があります.

 これらの変化は,非常に微妙な変化で,専門でない方が肉眼ではっきりとわかるほどの変化ではありません.また,かみ合わせの変化も一時的には気になるものの,時間が経つことでかみ合わせになれてしまい,気にならなくなる場合も非常に多いようです.

 また,実際にかみ合わせは変化してなくても,顎関節症の影響により咬むための筋肉の動きが変化し,咬むときの脳に伝わる感覚が変化し,結果的に患者さんには「かみ合わせが変わった」と感じることもあるようです.

 このように,かみ合わせは顎関節症の全ての原因ではないものの,非常に関連性の高いものであることは間違いないと言えるでしょう.

顎関節症の症状:顎関節部の雑音

 患者さんが「自分は顎関節症なのかな?」と不安に思うもっとも多い症状は顎関節部の雑音ではないでしょうか.具体的には,口を開けるときに“カクン”とか“コキッ”と音がするといった症状です.ある研究では,顎関節症の症状を御自分で自覚していない方でも,3割から4割の人に“カクン”とか“コキッ”という音が発生していました.

 このような顎関節部の音は,正常な状態ではないものの“口を開けることが出来ない”“口を開けると痛い”といったことが無ければ,あまり気にする事はありません.しかし,音が変化していき,顎の音が“ゴリゴリ”“ザラザラ”という音に変化してきたときは注意が必要です.

 このような音がするときは,顎の骨と骨がぶつかり顎が変形し始めている可能性がありますので,医師の診査などを受け,注意する必要があります.

顎関節症の症状:顎関節周囲の痛み

 顎関節症の症状でもっとも多いものが開口障害(かいこうしょうがい)です.開口障害とは,「口を開けようとすると痛い」「大きく口を開けようとしても開けることが出来ない」といった症状です.

 顎の関節は,耳の穴から約13mm前方が関節の中心となります.その部分が痛いことが多いのですが,こめかみや頬(顎角部)などに痛みがでることもしばしばあります.

 また,痛みが出るタイミングでもっとも多いのが「口を開けるとき」ですが,「固いものを咬むときに痛む」という場合もあります.

 このように顎関節症では,口を開けたり,ものを咬むときに痛みが出る場合が多く,何もしていないのに顎関節周囲が痛いという場合は,顎関節症以外の病気の可能性も否定できません.